三菱電機は7月24日、国内住宅用太陽光発電システム向けパワーコンディショナとして、フルSiC-IPMを採用した「PV-PN44KX」1機種、およびSiパワー半導体素子を採用した「PV-PN55K/40K/30K」3機種を発表した。

「PV-PN44KX」は、パワー半導体素子をすべてSiC化したフルSiC-IPMを採用したことにより、業界最高の電力変換効率98.0%を実現。さらに、太陽電池モジュールで発電した直流電力を家庭で使える交流電力に効率よく変換することで、太陽光発電システム全体での発電量を向上させる。

また、4機種とも、新開発の高速MPPT制御技術によりMPPT効率99.8%を実現しており、日射の変動による太陽電池モジュールの最大電力点の変化に素早く追従することで発電量を向上させる。この他、自立運転用にコンセントと出力端子(増設コンセント用)の2種類の回路を標準装備する。これにより、合計2.0~2.7kVAの電力を使用できる。

なお、価格はSiC-IPMを採用した定格出力4.4kWの「PV-PN44KX」が44万円(税抜き)、Si素子を採用した定格出力5.5kWの「PV-PN55K」が48万5000円(税抜き)、同4.0kWの「PV-PN40K」が34万円(税抜き)、同3.0kWの「PV-PN30K」が28万5000円(税抜き)。11月より順次発売する。

SiC-IPMを採用した定格出力4.4kWの国内住宅用太陽光発電システム向けパワーコンディショナ「PV-PN44KX」