ZMPは7月24日、単眼カメラによる汎用画像認識システム「RoboVision Single」の販売を開始したと発表した。

同製品は、単眼カメラ、高性能GPU、および学習と検出を行うアプリケーションから構成され、機械学習により車両や歩行者など、任意の対象物の検出が可能な汎用画像認識システムである。単眼カメラによるオブジェクト検出の代表的な手法として、HOG(Histograms of Orientied Gradients)特徴量抽出、および機械学習の手法の1つであるSVM(Support Vector Machine)によるしきい値学習がある。同製品は学習段階においては、まず撮影した画像からトレーニングデータを作成してHOG特徴量を算出し、SVMを構築。そして、検出する段階では、汎用的な開発環境である高性能GPUを用いることで、リアルタイムに検出を行う。

また、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)においては、歩行者や先行する車両などの検出が重要となる。同製品は、機械学習および検出を行うためのハード・ソフトウェアが提供されているため、学習・検出のプログラミングの必要がなく、すぐにシステムに組み込むことができる。学習データベースは任意に設定・学習が可能で、車両・歩行者だけでなく、標識や信号などを学習対象にすることもできる。

なお、これらの機能は、ADASや自動運転車の研究開発、建設機械や農業用車両、移動ロボットの汎用画像認識システムとして活用できるとしている。価格は55万円(税抜き)。

車両検出の例。検出対象ごとに色分けして表示する。線は速度ベクトル

歩行者検出の例

処理の流れ