「クロネコヤマト」と聞くといの一番に思い浮かぶのは、黒猫親子のロゴマーク。仲むつまじい二匹のイラストに思わず笑みがこぼれますが、これはやはり、ロゴや社名を考えた人が猫好きだった結果なのでしょうか? ヤマト運輸の広報・池田さんにうかがいました。

上海にある宅急便センター。台湾・上海・シンガポール・香港・マレーシアなど、アジアでも展開中です!

猫のほかにも候補があった!?

――クロネコヤマトのキュートなロゴが生まれた理由を教えてください。

「ロゴが誕生したのは、1957年でした。業務提携していた米国の運送会社『アライド・ヴァン・ランズ社』のマークが由来となっています。

同社では、リスやカンガルーなどのキャラクターも制作されていたのですが、当時の弊社社長が、その中から猫を選んで、オリジナルのデザインに仕上げました。お母さん猫が、子猫が痛くない箇所をやさしくくわえて運ぶ姿に感銘を受けたそうです。

デザインを担当した広報は、なかなかいいものに仕上がらず苦戦したそうなのですが、ある日、お子さまの描いた猫の絵にヒントを得てデザインを起こしたことで、今日のロゴが誕生しました」

――当時の社長も社員も猫好きだったんですね! 現在の社長はいかがですか?

「本物の猫はもちろん、キャラクター化された猫も、クロネコに限らず自然に目に入ってくるようです」

利用するたびに"猫"の鳴き声が聞けるサービスも!

――他にも、社内で見聞きできる"猫"はありますか?

池田さん「2007年11月から開始した、入会費・年会費無料の個人会員制サービス『クロネコメンバーズ』会員様向けに、全国の直営店などに『ネコピット』というタッチパネルを設置しています。ネコピットにご登録いただいた住所録を使うと、宛名などを印字した送り状をスムーズに発行することができるのです」

――そんなかわいい言葉は誰が考えるのですか?

池田さん「各担当部署が考えています。他にも、最近生まれた言葉で、『ネコロジー』というものがあるのですが、これは、『社員一人ひとりが環境保護活動に取り組み/「包む」「運ぶ」「届ける」を中心とした環境にやさしい物流を築き/ご利用いただくお客さまの環境保護の想いを叶えるサービスを考えること』という3つの理念をもとに、ヤマトグループが行う環境保護活動の合言葉となっています」

――サービス利用者が直接体感できる"猫"も知りたいです!

池田さん「2014年5月12日より、会員制サービス『クロネコメンバーズ』の方を対象に、宅急便の運賃が割引になるお得な決済サービス『クロネコメンバー割』を開始しました。

これはヤマト運輸独自の電子マネーのことで、チャージ額に応じて税抜きの宅急便本体価格から10%又は15%の割引が適用されるものです。このシステムを利用してチャージするときや、お支払いいただくときの確認音が猫の鳴き声になるので、是非利用して聞いてみてください」

――ありがとうございました。

宅急便運賃が割引になる上に、猫のかわいい鳴き声まで聞けるお得なサービスもあるとは……。利用するたびに癒やされてしまいそうですね。