独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は24日、スマートフォン、タブレットデバイスの充電用コネクタによる事故が2009年度から2013年度までの5年間に計48件報告されたと発表した。いずれも発煙、発熱、発火を伴ったもので、火災につながる恐れがあるとして、注意を呼びかけている。

NITEは充電コネクタによる事故の原因として、端子部分のはんだ付不良など製品に起因するもののほか、使用者の誤使用や不注意によるものが多いとしていいる。

後者については具体事例も紹介。充電用コネクタを上下逆にして、無理にスマートフォンに差し込んだところ、コネクタ内部が変形、端子間がショートして異常発熱を起こし、こたつ布団が焦げたというケースや、充電用コネクタ内部に汗や飲料水、ほこりなどの異物が入り込み、端子間がショートして異常発熱を起こし、コネクタが焼損したケースがあるという。

写真左=正常なmicro USB、写真右=折り曲げ後のmicroUSB

報告事例を被害状況別にわけたところ、2013年度までの5年間で、軽傷10件、周囲の製品や建物などに被害を及ぼした拡大被害が25件、製品破損が13件の計48件が報告された。重大な被害にいたった事例はないとしながらも、すべてにおいて発煙、発熱、発火を伴ったもので、火災事故につながりかねないと指摘している。