Nordic Semiconductorは、Bluetooth Smart(Bluetooth low energy:BLE)プロトコルスタック「S130 SoftDevice」の提供を開始したことを発表した。

同プロトコルスタックは、Bluetooth 4.1準拠のプロトコルスタックで、GATT/GAPを含む、Bluetooth Smartプロトコルのレイヤをすべて搭載。セントラル、ペリフェラル、オブザーバ、ブロードキャスタのマルチリンクのロールと、GATTサーバ/クライアントのほか、イベント駆動型、非同期、スレッドセーフのGATT/GAPおよびL2CAP APIをサポートしており、セントラルとペリフェラルのマルチリンクのロールを同時にサポートすることも可能なため、近くにスマートフォンがなくても周辺の無線センサと接続可能なスマート・ウォッチなど、同社のnRF51シリーズを活用することで、高度なウェラブルBluetooth Smartハブ・ネットワーク・トポロジの開発が可能になるという。

また、nRF51シリーズのフラッシュ・アーキテクチャを活用することで、無線通信によるデバイスのファームウェア・アップグレード(OTA-DFU)機能を利用することが可能となり、製品のファームウェアをフィールド内で容易にアップデートすることも可能となる。

さらにBluetooth Smart、ANT、2.4GHZ独自仕様のSoftDeviceを明確に分離したアーキテクチャを採用しているため、エンジニアはアプリケーション開発フレームワークの一部として、コードを統合する必要がなくなり、イベント駆動型のAPIで通信しながら、双方の独立した動作を保証することもできるようになるとしている。

なお、同プロトコルスタックは、すでにアルファ版が提供されており、量産リリースは2014年第4四半期中を予定しているという。

NordicのBluetooth Smartプロトコルスタック「S130 SoftDevice」のイメージ