みずほ銀行はこのたび、JX日鉱日石開発(以下JX開発)およびNRG Energy(以下NRG)が間接共同出資するPetra Nova Parish Holdings LLC(以下PNPH)との間で、国際協力銀行(以下JBIC)とともに、総額250百万ドル(同行75百万ドル、JBIC175百万ドル)のプロジェクトファイナンスによる融資契約を14日付で締結したと発表した。 同融資は、PNPHが米国テキサス州において推進する「石炭火力発電所の排ガスを活用したCO2 EOR(Enhanced Oil Recovery:原油増進回収)プロジェクト」に対するもので、同行がリードアレンジャ-(単独主幹事)として組成を行ったもの。

なお、同行融資部分については、独立行政法人日本貿易保険(以下NEXI)による保険が付保される。同プロジェクトは、NRGがテキサス州に保有する石炭火力発電所からCO2を回収し、原油生産が減退した同州West Ranch油田に圧入することで、原油の増進回収を図る事業。また、従来の油田開発とは異なり、これまで大気中へ排出されていた年間160万トンのCO2を既存油田に圧入することで、飛躍的な追加原油生産を図ることから、CO2削減にも寄与する、地球環境への配慮をともなった資源開発プロジェクトだという。

同件は、JX開発による海外でのエネルギー資源確保を、JBICおよびNEXIとの協働により、ファイナンス面からサポートするもの。引き続き、同行は高度な金融ノウハウを活用し、我が国のエネルギー資源確保の動きおよび環境ビジネスに積極的に取り組んでいくとしている。