中国ではあのインスタントラーメンが人気!

気軽でおいしいインスタントラーメンは、中国でもたくさんの種類が販売されている。日本ではしょうゆ味や塩味など、スープの味をもとに名称が決められることが多いが、中国ではワカメ豚肉麺(海帯排骨麺)、辛い牛肉麺(香辣牛肉麺)など、入っている具材をもとにした名称が多い。重要なのはスープよりも具材のようだ。そんなラーメンの祖国・中国から、日本のあのインスタントラーメンが注目されている。

中国での知名度は豚骨だが好まれるのは……

中国版ツイッターであるウェイボーにこんな投稿がある。「2013年度世界10大おいしいインスタントラーメン」。あるグルメファンが投稿したこのランキングはかなり広まっており、ここに登場するインスタントラーメンが人々の間で注目を集めている。

世界から選ばれたインスタントラーメンの中には、日本の商品も2点入選している。中国では日本式ラーメンの中だと豚骨系が一番高い知名度を誇っているが、ここに入選したのは6位の「明星一平ちゃん 夜店の焼そば」と7位の「サッポロ一番 ソースやきそば」など、なぜか焼そばばかりである。

ワースト部門の1位は自国・中国

他の入選者たちを見てみると、シンガポールのラクサ、インドネシアのミーゴレン、韓国の辛ラーメン、タイのトムヤムクンラーメンなど、中国にない味わいばかり。中国にももちろん焼そばはあるが、「ソース」はない。そこでちょっと変わった異国情緒あふれる麺として、これらが選ばれたのではないかと思われる。

ちなみにこのトップ10にはワースト部門もあり、トップを自国・中国の品が飾っている。ベスト10には中国産が含まれていないところに、自虐的な悲しさが感じられる。

「からしマヨネーズはすばらしい!」

この報告に刺激されたのか、「ベスト10で6位に入っていた日本の焼そば」を実際に食べてみた人の声も散見される。その中からいくつかを拾ってみた。

「確かにおいしい、野菜も入ってるしスパイスもいい。それにマヨネーズをかけると色がすばらしくなる」「すっごくおいしい!」と絶賛の人もいれば、「特殊な香料の味が濃くてちょっと……。でも、からしマヨネーズはすばらしい! でも次はないかな」「味がちょっと漢方薬っぽい」と、微妙だったというご意見も。どちらにせよ、マヨネーズを麺にかけるということが珍しいのか、マヨネーズに言及する人が多かった。中にはからしマヨネーズで麺の上にドラえもんをアップしている人もいて微笑ましい。

ちなみにこの焼そば、「アメリカの有名なインスタントラーメンファンがブログで紹介していた」との報告もある。日本人が知らないうちに、カップ焼そば人気がワールドワイドに人気が広がっていたようだ。

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