インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける山と溪谷社は7月16日、登山地図の閲覧・計画・印刷・記録が無料で行えるWebサービス「ヤマタイム」の提供を開始した。

同サービスは、同社のWebサイト「ヤマケイオンライン」で公開されている。

具体的には、Web上で登山地図を閲覧し、行きたいコースを選ぶと、ポイント間のコースタイム・総行動時間・各地点への到着時刻など、登山に必要な行程を自動で計算してくれる。

休憩時間を含めたり、コースタイムを1.5倍に増やしたりなど、登山者に合わせたカスタマイズも可能。

地図閲覧モードでは、登山コースを選択できるほか、危険個所、見所や山小屋の情報を閲覧できる

計画モードでは、コースを選択すると、自動で行程表が作成される

設定した行程は地図として印刷したり、同行者にメールで共有したりすることもできるほか、ヤマケイオンラインの登山地図計画書作成サービスと連動しているので、登山計画書を作成して登山届として提出することにも対応している。

設定したコースと行程表の印刷が可能で、紙のサイズはA4とA3のタテ・ヨコに対応している

下山後に、計画した行程に対して実際の到着時刻を入力することで、山行記録を保存でき、標準コースタイムと自分の行動時間をグラフで比較することもできる。

実際の到着時刻を入力すると、区間ごとの標準コースタイムと比較できる

地図の印刷や計画の保存を行うには、ヤマケイオンラインの会員登録(無料)が必要となる。

地図は、国土地理院の数値地図をベースに、同社発行の登山ガイドブックシリーズ『ヤマケイアルペンガイド』の登山地図情報に、ヤマケイオンラインの山小屋や山のデータベース情報を加えたものが採用されている。

地図データの公開は3回に分けて、以下のスケジュールで行われる。 * 第1期(7月15日から)→『八ヶ岳』『槍・穂高連峰』『剱・立山連峰』『白馬・後立山連峰』『南アルプス』『中央アルプス 御嶽山・白山』『富士山』

  • 第2期(8月15日から)→『尾瀬』『谷川岳・越後・上信越の山』

  • 第3期(9月15日から)→東北の山』『丹沢』『奥多摩・奥秩父』の3冊に陣馬・高尾エリアを追加。

『北海道の山』『九州の山』『中国・四国の山』も、順次追加される予定。