IDC Japanは7月16日、国内外付型ディスクストレージシステム市場の産業分野別2013年の実績と2018年までの予測を発表した。

これによると、2013年の国内外付型ディスクストレージシステム市場の支出額は1,861億9,700万円と、前年比10.2%増と2ケタのプラス成長となった。主要産業分野別の支出額構成比は、金融が19.4%、製造が17.6%、官公庁が16.9%となった。構成比は、前年から製造が0.7ポイント、官公庁が3.3ポイント上昇し、金融が0.3ポイント低下した。

2013年 国内外付型ディスクストレージシステム市場 主要産業分野別 支出額実績 資料:IDC Japan

2013年は、主要10産業分野(金融、製造、小売/卸売、情報サービス、通信/メディア、教育、官公庁、医療、公共/公益、その他)のうち、7産業分野が前年比プラス成長となり、そのうち、支出規模の大きい製造、官公庁が2ケタのプラス成長を果たし、市場全体の成長を牽引した。

同年の国内外付型ディスクストレージシステム市場では、プラス成長となった産業分野の中でもサプライヤーの成長性に差が見られた。以前から強みを持つ産業分野で継続して強みを発揮できたか、新たな産業分野を開拓し成長につなげることができたか、仮想化環境/クラウドインフラ向けや産業分野に特化したニーズなどの新しい需要を開拓できたか、などがサプライヤーの成長性に影響を与えたという。

2013年から2018年における国内外付型ディスクストレージシステム市場の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は、支出額で1.5%と予測されている。2014年から2018年の予測期間中、主要産業分野別では、通信/メディア、情報サービスが成長セグメントとなり、国内外付型ディスクストレージシステム市場の成長を牽引するとしている。