Texas Instruments(TI)は7月16日、低消費電力のRF(高周波)ソリューションの幅広い製品ポートフォリオを拡張する、マイコン「RF430F5978」と専用の評価モジュール(EVM)を発表した。

同製品は、マイコン「CC430」ファミリをベースとし、読み取りゾーンと電池動作性能を向上させた、超低消費電力アプリケーション向けの高統合RFソリューションである。また、3D LF(120kHz~140kHzの低周波)ウェイクアップトリガとトランスポンダのインタフェース、sub-1GHz RFトランシーバ、そしてプログラマブルの「MSP430」コアを統合している。このLFトランスポンダは、電池電源なしでも動作する。さらに、データ保護のためのセキュリティ機能を実現する128ビットAESセキュリティ暗号化/解読コプロセッサも統合された。この高統合のシステムインパッケージソリューションは、ウェイクアップ機能と、世界各地の電波法や規制に適合するRFコネクティビティを提供することから、小型でコンパクト、かつ小容量の電池で動作する製品を実現する。

用途としては、ワイヤレスセンサネットワーク、データロガー、能動トランスポンダ、リモートモニタリングシステム、荷物のトラッキング、建物の出入管理、アセットトラッキングや管理システムなどが挙げられ、幅広いローパワーRF製品の設計に最適となっている。アプリケーションの一例としては、農産物のコンテナ向けのデータロギングとワイヤレス通信のアプリケーションがある。農作物のコンテナに「RF430F5978」搭載のデータロガーを取り付け、そのコンテナが既定の読み取りゾーンに入った場合、データロガーがLFウェイクアップインタフェースによってトリガし、輸送中に記録した温度計測データをsub-1GHz RFインタフェース経由で外部リーダが読み取るようにプログラムできる。マイコンに統合されたセキュリティ暗号機能は、目的のコンテナ群と、認証済のリーダーに限定した情報の読み出し動作や送信動作を確保する。

また、「RF430F5978」の主要な特徴である3D LFウェイクアップとトリガ機能、電池なしの受動的なトランスポンダ動作と共振の調整などの迅速な評価に役立つ「RF430F5978EVM」を供給中。このEVMは、USBプラグインLFトリガモジュール、「RF430F5978」マイコン評価ボード、「AP434R01」アクセスポイントと3D LFアンテナが含まれている。

なお、「RF430F5978」は現在供給中。価格は、1000個受注時で5.75ドルから。また、「RF430F5978EVM」は390ドル。