ロームは7月15日、スマートフォンやウェアラブル機器など小型機器の電流検出向け低抵抗チップ抵抗器「UCR006」を開発したと発表した。

同製品は、新しい材料と構造を採用することで100mΩの抵抗を実現したほか、使用温度範囲-55~+155℃を達成。新材料と新構造の採用に合わせ、放熱性の向上も図られており、定格電力を同サイズ汎用品の2倍となる0.1Wを保証しており、低抵抗化と高電力化の両立により、1005(1.0mm×0.5mm)サイズからの置き換えを容易にしている。

さらに、低抵抗化の際に課題となる抵抗値許容差においては、独自のトリミング技術を施すことで±1%(F級)を実現。既存シリーズの特長である裏面実装構造により、抵抗温度係数0~300ppm/℃とはんだ実装時の抵抗値ズレ低減も継承しており、抵抗値の変動を小さくすることに成功しているため、高精度な電流検出が必要な回路にも利用することが可能だという。

なお、同製品はすでにサンプル価格20円(税別)にて出荷を開始しているという。

UCR0603と0.5mmのシャープペンの芯との比較