国民生活センターは14日、注文していないアダルトDVDが送り付けられ、後日、料金の支払いを求める請求書が届くトラブルが複数寄せられているとして、消費者に注意を呼びかけた。

被害者は主に30歳代から60歳代までの男性。ある50歳代男性の場合は、注文した覚えのない荷物が届き開封すると、何も書かれていない白いDVDが5枚入っており、興味本位で再生したところ、無修正のアダルトDVDだった。どうしてよいか分からずそのままにしていたら、数日後、約60万円の請求書が届いたという。

同センターが消費者に送り付けられたDVDを確認したところ、消費者の申し出どおり、モザイク処理等の修正が施されていないアダルトDVDだった。このようなアダルトDVDの販売は刑法のわいせつ物頒布等の罪(同法175条)に抵触する可能性がある。

同センターは消費者に対し、送り付けられたDVDの代金を支払う必要はないと説明。送付されたDVDは、商品が送付された日を含む14日間保管をして15日目以降は処分をしてもいいという。なお、このような手口で送られてきたアダルトDVDを閲覧・所持するというだけで、罪に問われることはない。

また、さらなる個人情報を知られてしまう可能性があるため、業者には絶対連絡を取らないよう注意するとともに、支払いを迫られるなど、困った時には消費生活センターや警察に相談するよう呼びかけている。