京セラは7月10日、高周波帯域で世界最高のQ値を有する0402形積層セラミックコンデンサ(以下、MLCC)の新製品「CU02シリーズ」の本格量産を開始した。

Q値の高いMLCCは、内部でのエネルギー損失が少ない上、送受信用の高周波回路などでのマッチングロス(電気信号の伝送ロス)の改善にも有効であるとされる。

京セラは、MLCCの内部電極材料を従来のニッケル(Ni)材料から銅(Cu)材料へ変更するとともに、内部構造設計の最適化を図り、高周波帯域におけるQ値を約3倍に向上させた。

「CU02シリーズ」により、高周波回路における消費電力の削減に貢献し、携帯通信端末の電池消耗の改善に寄与していくという。

「CU02シリーズ」