アールエスコンポーネンツ(RSコンポーネンツ)は7月11日、Raspberry Pi専用の「Raspberry Piコンピュートモジュール開発キット」を発表した。

同製品は、英Raspberry Pi財団が開発したマイコンボード「Raspberry Piコンピュートモジュール」と拡張ボード「コンピュートモジュールIO Development Board(IOボード)」がセットになった開発キットである。同キットでRaspberry Piを使用した業務用の製品開発をスムーズに進めることができる。

具体的には、既存の「Raspberry Pi」にも搭載されているBroadcomのプロセッサ「BCM2835」と4GBのフラッシュメモリを搭載した67.6mm×30mmサイズの小型ボードであり、ノートPC用メモリと同じ基板形状を採用しているので、標準的なDDR2 SODIMMソケットに接続することが可能。また、プロセッサのすべての信号を外部から制御できるため、柔軟にシステム開発を行うことができる。

「コンピュートモジュールIOボード」は、「Raspberry Piコンピュートモジュール」専用の拡張ボードで、既存の「Raspberry Pi」と同様、外部モジュールと接続可能なピンヘッダ、フレキシブルコネクタ、HDMI端子を搭載している他、コンピュートモジュール上のフラッシュメモリの書き換えやOSブートが可能なUSB端子を装備している。同ボードはオープンソースとして設計情報が公開されており、だれでも自社製品の開発に流用することができる。

なお、価格は2万1500円(税別)。「Raspberry Piコンピュートモジュール」単体での発売は2014年秋を予定している。

「Raspberry Piコンピュートモジュール開発キット」