「クイット・ライン(禁煙電話相談)」を実施

独立行政法人国立がん研究センターは20日までの期間限定で、「クイット・ライン(禁煙電話相談)」をトライアルで実施している。

タバコを辞めたい人のための、無料電話相談

「クイット(Quit)」は英語で「やめる」という動詞で、"禁煙する"の意味に使われる。

「クイット・ライン」は、諸外国では国レベルで実施されている禁煙支援で、国内でも2013年より、がん診療連携拠点病院の機能強化事業としてその普及とサービス向上が掲げられている。

禁煙外来やOTC医薬品など有償の禁煙支援体制のみではフォローが十分ではなく、禁煙支援に関するセーフティネットとして、無料の「クイット・ライン」が既存の制度を補完する必要がある。しかし、拠点病院では人材確保や禁煙電話相談のノウハウ不足などにより、一部でしか導入が進んでいないのが現状だという。

同センターでは、拠点病院における禁煙支援のあり方をより具体的に検討、支援するため、わが国で実現可能かつ効果的なモデル構築を目指し、2013年に「クイット・ライン」のあり方を検討する専門家パネルを設置、中間報告をまとめた。併せて、同センターで「クイット・ライン」をトライアルで実施することにより、より具体的な検討に役立てたいとしている 。

期間は、7月7日~20日の2週間で土日も対応する。時間は、10時~17時。電話番号は、ナビダイヤル0570-060-100。相談料は、無料(通話料はかかる)。対応者は、国立がん研究センターの専門家による研修を受けた複数の相談員となる。なお、継続対応が必要な相談者については、7月31日までメールによる支援を行う。