ソニーはこのほど、2014年上半期(1~6月)の4Kテレビ市場で64.9%のシェア(数量ベース)を獲得したことを発表。他メーカーを引き離し、シェア1位を獲得したとしている。

【左】50型以上における4Kテレビ構成比の推移 【右】2014年上半期の4Kテレビ数量シェア (出典:BCN)

発表は調査会社BCNのデータに基づくもの。50型以上の大型モデルは、2014年6月時点で4Kテレビの台数構成比が22.0%となっており、7.8%だった2013年7月時点から約1年で4Kテレビの台数構成比が3倍に伸長している。特に2014年6月は、ボーナス商戦期であることに加え、6月2日に4K試験放送「Channnel 4K」が開始されたことや、サッカーのワールドカップが開催されたことなどが普及を後押ししたと同社では分析している。

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販売数量ベースのメーカーシェアではソニーが64.9%、2位が14.0%の東芝、3位が11.6%のシャープ、4位が9.3%のパナソニックとなっており、ソニーが他社を大きく引き離している。4Kテレビ市場が拡大する背景としてソニーでは、高精細であることを挙げている。実際に、4K対応テレビの購入検討者を対象にしたアンケートでは「高精細」という項目が最も重視したポイントに挙げられているという(2014年6月ソニー調べ)。

【左】「4K X-Reality PRO」がHD映像でも高精細な表示を可能にする 【右】最新モデルの「KD-65X9200B」

ソニーでは、現在放送されているHDコンテンツでも高画質な4K解像度に変換する同社独自のアップスケーリング技術が、購入検討者の高画質ニーズに応えていると強調する。液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」の4K対応モデルでは、超解像エンジン「4K X-Reality PRO」や、データベース型複数枚超解像技術が搭載されており、映像の特性に応じて高精細な4K画質へのアップスケールを行う。この技術こそが、拡大著しい4Kテレビ市場をソニーが牽引している理由だと、同社では分析している。