こんにちは、恋愛研究者のANNAです。前編では、恋愛ノウハウやルールをがんばって実行しようとすることで、相手との間に壁ができてしまうというお話をしました。後編は「気になる人の前で"素"の魅力を出すにはどうしたらいいのか」をお話ししていきます。

■その1.好かれようとがんばっている最中に、それを自覚する
相手といる最中に「今、私はがんばりすぎている。私はこの人に好かれたいんだなぁ」と、ただ自覚する。実はたったこれだけで絶大な効果があります。そう自覚すると「好かれたくて、自分の魅力を自分で捨てていた。自分の首をしめていた」ということに気づき、フッと力が抜けるはず。

私自身も男女問わず"素敵だな、仲良くなりたいな"と思う人がいると、仲良くなりたいあまりにがんばって話す機会をつくろうとしたり、共通の話題を一生懸命探したり、笑顔で寄っていったりすることがよくありました。しかしいくらすり寄っていっても笑顔で頑張ってもまったく仲良くなれないことも。そんな時、好かれようと必死になっている自分に気づき、相手の反応のなさにバカバカしくなって突然「どーでもいい」と思う瞬間が訪れることがありました。

現金なもので一回「どうでもいい」と思ってしまうと、今まで笑顔で「すごいですね!」「もっとそのお話を聞かせてください!」というテンションだったのが、顔の表情を作るのもアホくさくなり、「あ、そうすね」「こっちのほうがいいすよ」という、素の状態に豹変しました。すると、なんということでしょう。突然相手が心を開いてきて、話が弾んで仲良くなったということが何度もあったのです。

仲良くなろうなろうとするのをやめることで仲良くなれるなんて、皮肉なことですよね。だけど、これが現実です。

■その2.自分の好きなこと、思わず夢中になってしまうことをする
気になる人がいようといまいと、思わず夢中になってしまうことはありませんか? あなたが本当に好きなことをしているとき、無理に自分を作る「作為」も「緊張」も消えてしまいます。そして、あなたの内側から湧き出す「嬉しさ」や「楽しさ」が、どんなに高級な洋服や装飾品よりもあなたの魅力を輝かせてくれるのです。

自分では、自分の魅力はわからないと心得ることが大事です。「自分で良かれと思っていること」と「実際に良いこと」の間にはズレがあります。ですから、気になる人とはできるかぎり、あなたが思わず「作為」を忘れてしまうような場所に行くことをおすすめします。仕事でもダーツでもボーリングでも遊園地でもいいでしょう。

私はずっと「明るくて、笑顔で、気の利く女性」が好かれると思って、そのように振る舞っていました。ところが、実際に男性たちからかわいいと言われたのは「テレビゲームでムキになっているとき」「将棋で負けて怒っているとき」「雑魚寝をしているとき」「ヒールで階段を踏み外したとき」などの、自分がイケていないと思っている場面ばかりだったのです。

"自分では自分の魅力がわからない"ということに気づいたとき、「作為」には意味がない、自分では正解がわからないのだから、したいように振る舞うしかないのだな、と諦めのような境地にいたりました。

■その3.自分の声を聞き、自分をきわめる
あなたの魅力がもっとも放射されているのは、あなたが「あなたそのもの」でいるときです。これは、私が小学校の頃から人の魅力を知りたいとずっと人を観察し研究し、いろいろな経験をしてきた上で真理だと断言できます!

「あなたそのもの」でいるためには、普段からあなた自身の声に耳を傾けつづけることが最重要。あなたが自分の深いところからの声に従って生きているとき、変に自分を作ること、嘘をつくことに違和感を抱くはずです。それを続けていると表面的なテクニックなんて到底太刀打ちできないほどの、まったく次元の違う本物の自信と余裕があなたを輝かせてくれるのです。

これらのことポイントが土台になっていれば、恋愛テクニックを自分を飾り立てるためではなく、「異性の性質を知るための有益な情報」として役立てることができるはずです。そして、なによりも、「あなたそのもの」でいることは、幸せへの最短距離でもあります。

いかがでしたか? 「あなたそのもの」でいる以上のテクニックなんて存在しないことを忘れないでくださいね!

※画像は本文と関係ありません


<著者プロフィール>
ANNA
恋愛研究者。学生時代より都内のキャバクラ、六本木、銀座の有名クラブなどでホステスとして活躍。また合コン、お見合いパーティー、ホストクラブなどで実習に励み、合計約5000人の男性と会話した経験を持つ。著書に『大好きな人が振り向いてくれる本』『大好きな人がどんどん好きになってくれる本』(以上、大和出版)、『どうしても忘れられない彼ともう一度つきあう方法』(すばる舎)など。ブログ「愛し体質は、愛され体質」