米Facebookは7月2日、広告技術ベンチャーのLiveRailを買収することで合意したと発表した。買収金額など詳細は公開していない。Facebookは先に動画広告を限定的ながらスタートしたところで、動画広告の強化を図ると思われる。

「LiveRail」ウェブサイト

LiveRailは2007年創業の動画広告技術企業。Supply-Side Platform(SSP)といわれる広告販売プラットフォームを開発・提供する。リアルタイムの入札機能、データ管理、特定の広告主やカテゴリの広告を遮断できるCheckPointなどの特徴を持ち、同社のSSPを利用することで動画サービスは自社に最適な動画広告を発見・提供できるという。動画広告を展開するマーケティング事業者向けには、動画の在庫や広告をどこに表示するのかを決定するための情報を提供する。Major League Baseball(MLB.com)、ABC Family、A&E Networks、Gannett、Dailymotionなどを顧客に持つ。毎月50万件以上の動画広告を配信しているという。

Facebookは3月、自社Webサイト上で15秒の動画広告を配信するサービスを一部ユーザー向けに開始している。Facebookは、「毎月たくさんの人がデジタル動画をみている。LiveRail、Facebook、パブリッシャーの3者で動画広告を改善し、より関連性のあるものにできると信じている」と述べているが、買収後の計画については明記していない。