FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSDプロジェクトは7月1日(協定世界時)、「[base] Revision 268115」のコミットにおいて開発版FreeBSDのソースツリーにNSFv4.1サーバのコードをマージしたと伝えた。安定版へのマージは1ヶ月後が予定されており、同機能はFreeBSD 11.0-RELEASEおよび今秋のリリースが予定されているFreeBSD 10.1-RELEASEで利用できるようになるものとみられる。

NFSv4まではファイルシステムにおけるメタデータとデータは同一のファイルシステム内に存在する必要があったが、NFSv4.1ではこうした従来の構成に加えて、メタデータを管理するサーバとデータを管理するサーバを分離したアーキテクチャを構築できるようになった。これは並列性を向上させ、従来よりもパフォーマンスを引き上げることに貢献する。

FreeBSDはストレージアプライアンスに採用されることが多く、市場に出荷されているFreeBSDベースのストレージアプライアンスは数年以上前からNFSv4.1を実装していた。今回、FreeBSDのソースツリー本体にNFSv4.1のコードがマージされたことで、ベーシックなFreeBSDでNFSv4.1が利用できるようになった。FreeNASなどのFreeBSDベースのNASソリューションでも利用できるようになるものとみられる。