東京工業大学(東工大)は7月1日、同大学術国際情報センター(GSIC)がNECやNVIDIAなどと協力して開発し、2013年10月より稼動を開始したスーパーコンピュータ(スパコン)「TSUBAME-KFC」が、1Wあたり4389.82MFlopsという値で、2014年6月版のスパコンの省エネランキング「The Green500 List」で1位を獲得したと発表した。同スパコンは前回の同ランキングでも1位を獲得しており、これで2期連続の1位獲得となった。

また、併せて同大のスパコン「TSUBAME2.5」も同ランキングにおいて、2951.95MFlops/Wの値で8位にランキングされていることも発表された。

TSUBAME-KFCは、同大の次世代スパコン「TSUBAME3.0」およびそれ以降で活用される技術を開発することを目指したテストベッドシステムで、スパコンの消費電力とそれにかかる冷却電力の削減を目指した各種技術の研究が行われている。

なお、同大では、今回の結果について、各種の研究成果が結実したものであるとしている。

TSUBAME-KFCの40台の計算ノードが収納されているGRCのサーバラック(左)。透明な油に浸されている40台の計算ノード(中央と右)。あまりに透明なため、天井の蛍光灯の反射がないと、パッと見わかりづらい

東工大 大岡山キャンパスの学術国際情報センター脇に設置されている「TSUBAME-KFC」。目の前には、同大の前身である東京職工学校、東京工業学校、東京公道工業学校の校長などを務められた手島精一先生のブロンズ像がある