「アニメのすべてが、ここにある」を掲げ、2014年3月に開催されたアニメイベント「AnimeJapan」が、2015年も開催されることが決定した。

左より野島鉄平氏、太田勝也氏、北上浩司氏、池内謙一郎氏、廣岡祐次氏、内田健二氏、高橋祐馬氏

「AnimeJapan」は、2010年に青少年健全育成条例の、改正案によってたもとを分けていた「東京国際アニメフェア」(通称:TAF)と「アニメコンテンツエキスポ」(通称:ACE)の二つを発展統合する形で新たに開催され、名実ともに国内最大規模となったアニメイベント。3月22日、23日と2日間にわたって東京ビッグサイトにて開催され、出展者数は143社、総来場者数は11万1,252人を記録している。6月30日には、東京・アニメイト池袋本店9階のアニメイトホールにて「AnimeJapan プレゼンテーション」が開催され、当日の模様は動画サービス「ニコニコ生放送」で生中継された。

「AnimeJapan 2015」の会期は、2015年3月20日~22日の3日間を予定しており、会場は今年と同じく東京ビッグサイト。東1~6ホールを総合エリア(21日~22日)、会議棟1Fレセプションホールを商談可能なビジネスエリア(20日~21日)とし、総合エリア内にはファミリー限定エリアの設置を検討しているという。また、ファミリー来場促進のために小学生以下の入場は無料、ファミリーエリアに直接入場できる専用入場口の設置も予定されている。目標来場者数は120,000人。

「AnimeJapan 2015」ゾーニングイメージ

実行委員長の内田健二氏(日本動画協会 理事長)は「今年行われた『AnimeJapan 2014』を終え、今後も発展価値のあるイベントになる」と手応えを感じており、来年の「AnimeJapan 2015」では、「エンターテインメント」「ビジネス」「海外」「ファミリー」と4つのエリアに分けて進めていくことを説明。さらに、総合プロデューサーの廣岡祐次氏(バンダイビジュアル)は、「前回は多様性のあるラインナップがそろい、皆さんにお楽しみいただきましたが、今回はその業界としての"横のつながり"だけでなく、"縦のつながり"もしっかりしたい。具体的には(前回が)ファミリーの来場者が少なかったということで、今回はその環境を整えようと思いました」とファミリー層への認知拡大を強調した。

「AnimeJapan 2014」の様子

エンターテインメントエリア担当するポニーキャニオンの野島鉄平氏は「声優やアーティストが登壇するステージ以外にも、例えば『クリエイター体験講座』といったお客さま参加型企画は多くの希望者が出ており、参加人数を増やしていきます」と、前回も好評だった参加型企画を拡充していくという。また、ビジネスエリアには、会議棟の1階に「レセプションビジネス出展エリア」を新設して20日に先行オープン、21日と合わせた2日間が「ビジネスデー」として設けられる。ビジネスエリア担当する日本動画協会・北上浩司氏は「合エリアに出展されるメーカーさまは、ビジネス出展エリアへの優遇を行います。このような施策で、ビジネスの活性化を図っていきたいと思います」と展望を語っている。

「AnimeJapan 2014」の様子

最後に廣岡氏は「一般でやってきたお客さまに新たな発見があるようなイベントにしたいと思います。私は今年で34歳になりますが、若いメンバーが中心で準備を進めております。アニメ業界により良い未来をもたらせるようなイベントを目指します」、内田氏は「アニメ業界の我々が日本の本拠地である東京に集結し、世界に発信する。このチャンスをさらに飛躍させるべく、がんばってまいります」とそれぞれに「AnimeJapan 2015」にかける想いを語った。

「AnimeJapan 2015」
■総合エリア会期
2015年3月21日(土)・22日(日)
10:00~17:00(※最終入場16:30)
■ビジネスエリア会期
2015年3月20日(金)・21日(土)
10:00~17:00(※最終入場16:30)
■展開内容
出展ブース(展示・物販)
特設ステージ
ファミリーエリア
ビジネスエリア(※会議棟1F レセプションホール)
主催施策など展開予定
■入場券
2015年1月下旬発売開始予定