三菱電機は、汎用シーケンサ(プログラマブルコントローラ)の新製品として、製造業におけるTCO(Total Cost of Ownership)の削減とセキュリティの強化を実現した「MELSEC iQ-R」シリーズ64機種を発表した。

同製品は、新開発の高速システムバスにより、シーケンサシステムの約40倍の処理能力や速度を実現した他、エンジニアリング環境において、ソフトウェアを構造化する「構造化プログラム」の操作性向上により開発工数を削減する。さらに、シーケンサ内部にある生産・情報データや操作履歴の自動保存により、トラブル時のメンテナンス工数を削減する。

また、現行の「MELSEC-Q」シリーズのプログラムの流用や、入出力ユニット、端子台などの活用が可能となっている。加えて、「セキュリティーキー認証機能」により、ユーザーのプログラム資産流出を防止する。この他、ネットワークで接続されたシーケンサを同期して動作させることにより、制御周期のばらつきを抑制し、安定した製造品質を実現する。

なお、価格は、プログラム容量が1200Kステップのシーケンサ「R120CPU」が68万円(税別)、制御軸数が最大32軸のモーションコントローラ「R32MTCPU」が50万円(税別)。すでに販売を開始している。

汎用シーケンサ「MELSEC iQ-R」シリーズ