人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクトで、7月12日に公開される『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』第3章に、声優の古川登志夫と冨永みーなが出演することが明らかになった。

左から冨永みーな、押井守総監督、古川登志夫

アニメ版『機動警察パトレイバー』では、古川が篠原遊馬役、冨永が主人公・泉野明役を務めており、第3章のエピソード5「大怪獣現る 前編」では、本編のラジオパーソナリティとして声の出演。ラジオのトークは、1分間にわたる脱力感あふれる内容になっているという。

アニメ版『機動警察パトレイバー』に加え、『うる星やつら』(1981年)で主人公・諸星あたるを務め、さらには押井監督の実写映画『紅い眼鏡/The Red Spectacles』(1987年)にも出演するなど、押井監督と縁のある古川は「アニメ版『機動警察パトレイバー』は、劇場版はもとより、OVAもTVシリーズも、すでに本編の劇映画を思わせる作り、と感じていました。その意味で実写化はまさに必然であり、幅広い世代に支持されることでしょう」と実写版にも太鼓判。さらに「アニメの実写化には、世界観や整合性の保持など、さまざまな制約があり容易ではないはず。しかし押井マジックは楽々クリア。アニメファンも納得の実写版」と大絶賛は続き、「エピソード5への、み~なちゃんとの声の出演、うれしかったです」と冨永との再開を喜んでいる。

「収録日当日。何年ぶりか数えるのも怖い位の押井監督との再会。監督がボソッと『よかった。あんまりオバさんになってなくて』と(笑)。収録前の私の気をあげてくださいました」とアフレコを振り返る冨永は、古川との掛け合いで一気にタイムスリップしたという。また、今回の実写プロジェクトについては「私にとって特別な作品、特別な役、特別な現場だったアニメ『機動警察パトレイバー』。時は流れ、ついに実写に。ウワサは小耳に挟んでましたがまさか本当に実写になってしまうとはすごすぎです」と喜びながら、「そして千葉繁さんズルすぎです(笑)」と付け加えていた。

『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。 初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で制作している。現在、エピソード2「98式再起動せよ」とエピソード3「鉄拳アキラ」で構成される『第2章』が公開中。7月12日からは、エピソード4「野良犬たちの午後」とエピソード5「大怪獣現わる 前編」の2話から構成される『第3章』が公開となる。

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