JR西日本は22日、北陸新幹線で営業運転に使用する新型車両W7系と、建設の進む白山総合車両基地の一部を報道公開した。

白山総合車両基地で報道公開された新型車両W7系(W1編成)

北陸新幹線は2015年春に金沢駅まで延伸開業する予定で、8月から長野~金沢間で列車走行試験も始まり、新型車両E7系・W7系も使用される。E7系・W7系はJR東日本とJR西日本が共同開発した車両で、「ワンモーションライン」と呼ばれる先頭形状や、日本の伝統と未来を融合させたエクステリアデザイン、「グランクラス」とグリーン車、普通車で構成される車内空間などは共通している。シンボルマークに入る会社名がE7系・W7系で異なり、W7系は「WEST JAPAN RAILWAY COMPANY」と記されている。

新型車両W7系の報道公開が行われた白山総合車両基地は、金沢駅から敦賀方面へ約12km、JR北陸本線加賀笠間~松任間に設置された敷地面積約26万平方メートルの新幹線総合車両基地。車両を留置する機能と検査・修繕を行う機能をあわせ持ち、車両を留置する「着発収容線庫」に、雪害対策として屋根が設置されたのも特徴となっている。

今回公開されたのはW7系のうち2編成(W1・W2編成)で、W2編成では12号車の運転席や「グランクラス」のほか、グリーン車(11号車)・普通車(10号車)も見ることができた。また、工場設備の一部も公開された。報道公開の後には、石川県で公募したという一般見学者向けの車両・設備公開も行われ、新型車両W7系についての係員の説明に興味深く耳を傾けている様子だった。