ニューヨーク、ローマ、パリの3つの街を舞台に3組の男女が織りなす恋愛模様を描いたポール・ハギス監督最新作『サード・パーソン』(6月20日 日本公開)のプレミアイベントが現地時間17日、アメリカ・ニューヨークで行われ、監督をはじめ、オリヴィア・ワイルド、モラン・アティアス、ロアン・シャバノルらが出席した。

左から、モラン・アティアス、オリヴィア・ワイルド、ロアン・シャバノル

4月に第一子となる男の子を出産したばかりのオリヴィア・ワイルドは、「最近仕事に戻って、あまりの大変さに、すべてのワーキングマザーに敬礼したい思いよ!」と仕事と育児の両立の大変さを語り、「睡眠も調子の良い日で4時間くらい。母親になると睡眠時間の基準が変わることに驚くわ。"わぉ、6時間も寝ちゃった! バリバリいけるわ!"なんて風に」と変化を告白。また、本作について「いろんなキャストがそれぞれ違う国でさまざまな体験をするという設定に驚いたわ。それにこんな豪華なキャストはほかではあり得ないわ」と魅力を伝えた。

ポール・ハギス監督とはドラマ『クラッシュ』から長い付き合いのあるモランは、ナイームカーンの赤いセクシーなドレスで会場を魅了。「ポールに何か悲しい出来事の後についてのストーリーを書いてほしかったの。だから、Googleでいろいろ題材を検索したんだけど、やっぱり外から取り込むんじゃなくて、内側から湧き出た方が情熱を込められると思ってポールに売り込んだの」と、本作のアイデアは彼女から生み出たという事実を明かした。

そして、「自身の最高傑作!」と断言しているポール・ハギス監督は、「『クラッシュ』と『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本にかけた時間の合計よりも時間をかけたよ。情熱の塊さ」と言い、「70年代の僕が憧れた映画のような脚本を書き上げたかったんだ。ミケランジェロ・アントニオーニやジャン=リュック・ゴダールをはじめとする、観客へ"答え"よりも"質問"を多く投げかけた監督たちへのオマージュだよ」と熱く語った。

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