女優・深津絵里と俳優・浅野忠信が、黒沢清監督が手がける映画『岸辺の旅』(2015年公開)でW主演を務め、初の夫婦役を演じることが19日、明らかになった。

映画『岸辺の旅』に出演する浅野忠信(左)と深津絵里 (C)「岸辺の旅」製作委員会

原作は作家・湯本香樹実の同名小説で、3年間失踪していた夫・優介が妻・瑞希を連れて、失踪中に世話になった人々を訪ねて行く物語。瑞希はその旅で、それまで知らなかった優介の姿を知ることになる。優介はなぜ突然帰ってきたのか、そして優介が伝えたかったこととは。黒沢監督が"究極の夫婦愛"を描く。

初の黒沢組となる深津は「ただただ楽しみです」と撮影を心待ちにしている様子で、「監督の思い描く、独特な世界にどーんと飛び込みたいと思います」と意気込みのコメント。役どころを「そして自分でも驚くほど似た者同士な浅野さんとの夫婦役」と捉え、「このステキなめぐり合わせを大切にして私たちなりの夫婦になれたらと思います」と語る。

一方の浅野は『アカルイミライ』(2003年)以来、12年ぶりの黒沢組。「変わらない演出と今までとは違う、今の監督だけにある想いを感じていきたいです」とその魅力を伝えながら、「深津さんだけにしかない強烈な存在感を放っている、深津さんとの共演。普通の夫婦役とは違う距離感を保ちながら、深津さんに頼っていければ良いと思っています」と深津に対する信頼も厚い。

「誰もが体験する、愛する人との別れについて描いている作品を、誰も見たことのないような映画にすることができるよう挑戦してみたいと思いました」と制作意図を明かす黒沢監督。「何があっても揺らがない超人、深津絵里さん、揺らぎ続ける天才、浅野忠信さん、日本を代表するふたりの俳優とご一緒できてこの上ない幸せです」と2人の参加を喜び、すでにフランスでの配給も決まっていることから「普遍的なテーマを扱った作品ですので、国内外で多くの方に見ていただきたいと思っています」と期待を寄せている。