岡村製作所は、プロダクトデザイナー・深澤直人がデザインした食堂家具「canteen(キャンティーン)」を発売した(ただし、テーブルのみ10月発売予定)。価格は、チェア(肘なし) 8万3,500円、チェア(肘付き) 8万6,000円/テーブル750角 17万1,000円~/スツール 4万5,000円(いずれも税別)。

深澤直人氏がデザインを手がけた食堂家具「canteen(キャンティーン)」

プロダクトデザイナー・深澤直人

製品名となっている「canteen」とは、英語で「会社・学校などにある食堂」という意味。同製品はその名のとおり、オフィスや教育施設などの食堂をはじめとした、さまざまな施設で利用可能なデザイン性とアメニティ性を備えた家具となっている。同製品のデザインは、「MUJI」の壁掛け式CDプレーヤーや「au/KDDI」のINFOBARなどで知られ、国内の大手メーカーのみならず世界を代表するブランドも手がけるプロダクトデザイナー・深澤直人が担当した。

また、チェアの座と背やアームが交差する部分は、滑らかな一筆書きで描いたようなやわらかな曲線で、脚の先端まで丸みがあるデザインを採用。チェアを横から見ると、まるで椅子の形を長く押し出した形状の材を輪切りにしたよう印象をもたらすフレームとなっている。一方、テーブルは天板下と幕板の下に大きくとられた丸みが特徴で、チェアのアームに傷がつきにくくすることも考慮されているということだ。

そのほか、チェアとスツールのフレームには、バーチ(樺)積層合板(芯材)、ナラ厚突板(表面)を、テーブルにはクリ無垢集成材を使用。材はすべて国産木材で、材の断面の質感や色のばらつきに関わらず材料を無駄なく使うため、本体にはグレーの塗装が施されている。チェアの背と座、スツールの座については、コンイロ、ヒイロ(標準)、ライトグレー、マツバ、シンク、クロイロ、スミイロ、キナリ、コゲチャ、アオイロ(受注生産)の全10色のバリエーションから選ぶことが可能だ。