ウェーブフロントは、ガソリンエンジンやガスエンジンにおいて使用される点火プラグの放電現象を解析可能なソフトウェアを開発し、販売を開始したと発表した。

同ソフトは、エンジン内において燃焼が開始される前の放電現象を解析するためのソフトで、ハイスピードカメラやスペクトル解析による観測では確認が難しい、各種の状態量を結果として算出することが可能。具体的には放電現象とともに放電によって引き起こされる化学反応や化学反応によって生成されるOラジカルやイオンなど、化学種の密度分布、気体中および固体の温度変化、圧力変化などを確認する事が可能だという。

これにより、プラグの形状や投入電力、パルス幅を変えた際に放電現象が受ける影響や、エンジン内の運転条件により放電現象が受ける影響、電源特性が及ぼす放電現象への影響、電極やガラスのエロージョン予測、投入電力の利用効率の予測などを詳細に検討することが可能になり、より高効率の高いエンジンを開発するために必要な情報を得ることができるようになると同社では説明している。