NXP Semiconductorsは、C2X(Car-to-X)市場向けに「RoadLINK」シリーズとして、デュアルラジオマルチバンドRFトランシーバ「TEF510x」を発表した。

同製品は、世界のC2XおよびWi-Fi規格をサポート、単一チップ上で802.11pモデム機能を実行できるように最適化されたソリューションを提供するのに加え、世界的な展開と多様なシステム構成をサポートできる柔軟性をもっている。例えば、日本で要求されている760MHz、米国および欧州規格の5.9GHz、さらにはWi-Fi(802.11abgn)およびDSRC規格の5.8GHzに適合している。なお、2015年に車載製品向けに量産を予定しており、一般ユーザには早ければ2016年に提供を開始できると見られるという。2015年の量産に向けて、AEC-Q100車載品質認定も取得の予定。

また、ソフトウェアデファインドラジオ技術に基づき、NXPとCohda Wirelessが共同開発したベースバンドプロセッサ「SAF510x」を伴った「RoadLINK」チップは、高速、高精度で、信頼性の高い、自動車からあるいは自動車とのワイヤレス通信を可能にする。「RoadLINK」は安全のために欠かせない情報を、従来のアプリケーションよりも速くドライバーに提供することで、C2X通信を次世代レベルに押し上げる。なお、アルプス電気は、すでにNXPの「RoadLink」製品を採用して、車載アプリケーションを提供している。

NXPのデュアルラジオマルチバンドRFトランシーバ「TEF510x」