フランス北部の都市、リールを所在地とするGIROPTICは13日、フルHDの360度カメラ「360cam」を2014年内に発売することを発表した。価格は249ドル程度の見込み。360camは、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で出資を募っていたカメラ機器。6月13日の時点で、100万ドルを超える出資が集まっている。

360camとカラーバリエーション

360camの本体はちょっと大きなタマゴくらいのサイズ

本体には画角が185度のレンズ×3枚を搭載しており、各レンズがとらえた静止画や動画を、内蔵プロセッサがリアルタイムでつなぎ合わせて出力する仕組み。静止画は4,096×2,048ドットのJPEG形式で、3コマ/秒の連写に対応する。動画は2,048×1,024ドットの25fpsまたは30fps、映像コーデックはH.264、ファイル形式はmp4だ。また、最大60秒のインターバル撮影タイマーや、タイムラプス撮影機能、HDR撮影機能を備える。記録メディアは最大64GBのmicroSDメモリーカード。

360度撮影の例

IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)も内蔵しており、ストリーミングのライブ映像をPCやスマートフォンで閲覧可能。本体サイズは69×69×69mm、重量は180で、IPX8準拠で水深10mまでの防水性能を備える。

オプションとして、水中でも使えるようにする「水中用レンズカップ」、有線LANインタフェースを追加してストリーミング配信に使える「プロフェッショナルビデオPOEアダプタ」、電球ソケットに取り付けて電源供給と撮影が可能になる「ホームセキュリティバルブ」などがある。

付属品とオプション類