NASAは6月10日(米国時間)、今年12月に予定している無人試験飛行に向けて、米国フロリダ州のケネディ宇宙センターで宇宙船「オリオン」を公開した。

今年12月に無人試験飛行が予定されている次世代宇宙船「オリオン」 写真:NASA/Rad Sinyak

オリオンは、有人ミッション用のカプセル型の宇宙船。5月末には、大気圏に再突入する際に生じる約2,200度の熱から宇宙船を守るための耐熱シールドが取り付けられた。

大気圏突入時に生じる熱から宇宙船を守るための耐熱シールドを取り付けている様子 写真:NASA/Daniel Casper

月曜日には、技術者がサービスモジュールの上に乗員モジュールを積み重ね始め、2つのサービスモジュールと打ち上げ脱出システムの正しい構成を確認する。

1週間かけてモジュール間の電源接続を確認するほか、無線周波テストなどを受ける。

今年12月の試験飛行は所要時間4.5時間で、オリオンは高さ3,600マイル(約5,793キロメートル)まで打ち上げられ、地球を2周した後、時速2万マイル(3万2,186km)で、大気圏に突入して戻ってくる。