6月21日に公開されるCGアニメーション映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』の完成披露試写会が11日、東京・新宿バルト9で開催され、女神アテナ役のアイドルグループ・ももいろクローバーZの佐々木彩夏、主人公・ペガサス星矢役の石川界人ら主要キャストに加え、さとうけいいち監督が登壇した。

前列左より、野島健児、小野賢章、石川界人、佐々木彩夏、赤羽根健治、岡本信彦、後列左より、ささきけいいち監督、宮本充、平田広明、井上剛、真殿光昭、川田紳司、桐本琢也

今年4月に左足関節外果骨折で全治2カ月と診断され、これまでは車いすや松葉だった佐々木だが、この日は公開アフレコ時と同じくピンクのドレス姿で登場。自らの足で歩き「ご心配をおかけいたしました。以前のように走ったり、踊ったりができるようにリハビリをしています」と報告した。この日は、佐々木にとって18歳の誕生日でもあり、18にちなんだ制作費18万円という特注のケーキが登場すると「まさかこんなに大きなケーキでお祝いしていただけるとは思っていませんでした」と大喜び。「18歳は、制約もなくなって自由になるので、ももクロの活動も、個人の活動も充実させていきたいと思います」と意気込みを語っていた。

CGアニメーションとして蘇った『聖闘士星矢』について石川は「バトルシーンが目まぐるしく変わっていき、迫力があるので、瞬きする時間がもったいないです」、佐々木は「キャラクターの表情がすごく繊細に描かれているので、男の子はもちろん、女の子も楽しめると思います」と仕上がりを絶賛。また、石川は「歴史があって、僕が生まれる前から存在する作品ということで、緊張していました」と重圧を吐露しながらも、「今の僕にできることを全力でやろうという心持ちで演じさせていただきました」と、清々しい表情を見せていた。

そのほか、完成披露試写会には、ドラゴン紫龍役の赤羽根健治、キグナス氷河役の小野賢章、アンドロメダ瞬役の岡本信彦、フェニックス一輝役の野島健児、牡羊座ムウ役の宮本充、蟹座デスマスク役の平田広明、獅子座アイオリア役の井上剛、乙女座シャカ役の真殿光昭、山羊座カプリコーン役の川田紳司、魚座アフロディーテ役の桐本琢也も登壇。小野は「今持つ力をすべて出し切ってがんばりました」、野島は「体当たりで演じていて、いまにしかできない瞬間が詰め込まれています」、川田は「みんなの熱い思いがぶつかっている」など、それぞれに確かな手応えを語っていた。

また、平田は「非常に下衆な役で、個人的な性格としても演じた役としても、これまでにない役で非常に苦労いたしました」と語り、原作さながらのキャラクターとなったデスマスクの役づくりに苦労した様子。また、宮本は「リハーサルのVTRを見た時に衝撃が忘れられません。ものすごい迫力だったので、劇場で見たらどうなるんだろうと思っていました。それにふさわしい演技ができたのかどうか、わかりませんが、監督がOKを出してくれたので、多分できたのだろうと思います(笑)。後は、劇場で息子に自慢するのを楽しみにしています」と満足気に話していた。

「アンシー国際アニメ・フェスティヴァル」の招待上映作品にも決定した本作は、1985年から1990年にかけて漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載された車田正美氏原作の『聖闘士星矢』をCGアニメーション化した作品で、原作・TVアニメともに非常に人気の高い「聖域十二宮編」が描かれる。「車田正美・熱血画道40周年記念映画」として車田氏自らがタイトルを命名し、監督は『TIGER&BUNNY』シリーズなどで知られるさとうけいいち氏、脚本は鈴木智尋氏が担当。一新されたキャラクターや聖衣(クロス)のデザインも大きな話題となっている。

(C)2014 車田正美/「聖闘士星矢」製作委員会