ソフトバンクグループのアスラテックは6月11日、さまざまなロボットを動かすことが可能な汎用ロボット制御ソフトウェア「V-Sido OS(ブシドー・オーエス)」の提供とロボット開発支援を開始し、ロボット・ソフトウエア事業に本格的に参入すると発表した。

「V-Sido OS」は、リアルタイムにロボットの動きを生成できるほか、スマートフォンなどの入力デバイスから大まかな指示を出すだけでロボットが必要な情報を補完して動くことを可能にするロボット制御ソフト。汎用性が高いため、大きさや形状、用途を問わず、さまざまなロボットを制御することが可能という特徴があり、ロボットメーカーや新規参入企業は、同ソフトを活用することで、一から制御システムを作る必要がなくなり、効率よくロボットの開発を行うことが可能になるという。

なお同社では、2014年中に「V-Sido OS」の特長である倒れにくい姿勢制御や、リアルタイムでの2足歩行などの一部機能が実装された制御用マイコンボード「V-Sido CONNECT(ブシドー・コネクト)」の発売を予定しており、ロボット開発企業などに「V-Sido OS」の採用を促していきたいとしている。

また、すでに、日本電産、双葉電子工業、近藤科学、ROBOTIS、ココロ、メガハウス、ALDEBARAN Robotics、ブレイブロボティクス、富士建などのサーボモータやロボット開発企業と協業していくことが決定しているとするほか、今後のロボット関連イベントや発表会などの展示やプレゼンテーション向けに、「V-Sido CONNECT」と「V-Sido OS」を活用して開発されたコンセプトモデル「ASRA C1」を利用していく方針としている。

「V-Sido CONNECT」の外観

コンセプトモデル「ASRA C1」を用いたイメージ