マツダは6月10日、同社の「スカイアクティブ テクノロジー」を採用した、排気量1.5L(1.497L)のクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を開発したこと、ならびに新型「マツダ デミオ」に同エンジンを搭載することを発表した。

「SKYACTIV-D 1.5」は、圧縮比14.8を実現しているほか、高分散噴霧のソレノイドインジェクターと段付エッグシェイプピストンによる火炎の壁面接触低減、過渡燃焼制御技術による冷却損失の抑制などを実現。また、高圧EGR&低圧EGRシステムに採用による均質リーン化領域の拡大による燃費環境性能とパフォーマンスフィールの向上、ならびにエンジン冷却システムへの冷却水制御バルブ(CCV)やウォータージャケットスペーサーの採用による燃焼効率改善と機械抵抗低減の実現が図られているほか、低速域から高速域まで十分な過給圧が得られる回転センサ付きの可変ジオメトリーターボチャージャーも採用されている。さらに、吸気管一体式水冷インタークーラーの採用による加速レスポンスおよび過給効率の向上も図られており、これらの技術を組み合わせることで、高価なNOx後処理システム無しで、日本ポスト新長期規制や欧州ステージ6をクリアする環境性能を実現したとする。

なお、新型「マツダ デミオ」では、同エンジンのほか、アイドリングストップ技術「i-stop」、減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」、高効率トランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」や「SKYACTIV-MT」と組み合わせることで、走る歓びの実現とともにハイブリッド車、軽自動車を除く、内燃機関搭載車として最高のモード燃費と実用燃費の改善が図られているという。

「SKYACTIV-D 1.5」エンジン