AKB48・大島優子が9日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行い、AKB48としての活動を終えた。

AKB48劇場で卒業公演を行った大島優子

劇場内に「優子」コールが響く中、卒業メドレーは「ギンガムチェック」からスタートした。「Everyday、カチューシャ」の後に、総合プロデューサーの秋元康氏作詞による大島の卒業ソング「今日までのメロディー」を披露。その後、宮澤佐江、渡辺麻友、小嶋陽菜、指原莉乃、柏木由紀、松井珠理奈、梅田彩佳、高橋みなみの順でメッセージを伝えると、大島は相手の目を見つめながらにこやかな笑顔でうなずき、時折涙を流しながら聞き入っていた。

あいさつの場が用意されると、メンバーを背に一歩前へ。「この狭い劇場からはじまりました」と250人収容の劇場でのデビューからこれまでの活動を振り返りながら、「アキバ系アイドルとしてはじまった私たちが昨日、味の素スタジアムという7万人の大きな会場を埋め尽くして。それは本当に夢のような出来事で」と目に涙を浮かべて、前日の卒業コンサートを報告した。

そして、「応援してくれる皆さんの力があってAKB48は8年半ここまで来れました」と語ると、「普通の女の子だった私たちを見つけて応援してくれて、みなさん、本当にありがとうございました」とファンに感謝。「私の能力はまだまだ足りないところがいっぱいありますけど、ここで約8年半培ってきたものを自信に、しっかりと足元を見て、歩いてきたいと思います」と誓い、「今後もAKB48を、そして私、大島優子を、そしてここから旅立っていった卒業生の応援をよろしくお願いします」と呼びかけた。

頬には涙が伝い、視線を落としながら寂しげな笑みを浮かべると、数秒の間を置いてから振り絞るように「AKB48は私の宝物です」と一言。「本当にAKB48の大島優子をありがとうございました。そして、今後のソロ活動をしていく大島優子もよろしくお願いします」とあいさつし、客席に向かって深々と頭を下げた。「草原の奇跡」をメンバー全員で歌った後、ラストは総選挙で初めて1位を飾った曲「ヘビーローテーション」で締めくくり、弾けるような笑顔と共にAKB48としての活動を終えた。

大島は2006年に2期生としてAKB48に加入。現メンバーでは宮澤佐江、梅田彩佳、小林香菜が、卒業メンバーでは秋元才加、河西智美、大堀恵、野呂佳代などが同期。卒業公演の模様は、フジテレビ系の番組『HEY!HEY!HEY!特別篇さよなら大島優子AKB48ラストステージ生中継SP』(19:00~20:54)で生中継された。

6月8日に東京・味の素スタジアムで、大島優子の卒業コンサートが行われた