米Microsoftは6日(現地時間)、Google Chromeの機能拡張として動作する「OneNote Clipper」をリリースした。OneNote Clipperはブックマークレットとして3月に公開されたが、Google Chromeでの利用者が多く、拡張機能機能版を求める声に応えて今回のリリースに至ったという。

「OneNote Clipper」はChromeウェブストアから無料で入手可能。バージョンは1.0.9

ブックマークレット版と同じく、ワンクリックでWebページをOneNoteに保存する機能を備えている。OneNote Clipperをインストールすると、アドレスバーにOneNote Clipperボタンが加わる。保存データはOneNote Online経由で閲覧可能。通知バーのOneNoteアイコンをクリックすると別タブでOneNote Onlineが開く。

WebページのタイトルはOneNoteで検索するためにテキスト形式だが、Webページ全体は画像として保存される。テキストやWeb画像の部分保存には対応していない。そのため、MicrosoftはOneNote Clipperを「Web用カメラのようだ」と説明している。ページ末尾にはクリップ元としてURLが追加されるため、元のWebページも参照可能だ。

OneNote Clipperボタンをワンクリックするだけで、WebページをOneNoteに保存できる

通知バー上のアイコンをクリックするとOneNote Onlineが別タブで開く。Webページのタイトルはテキストだが、Webページは画像として保存している

保存データはWindowsストアアプリ版やデスクトップアプリ版、各スマートフォン用アプリ版「OneNote」でも閲覧可能

インストールは、Google ChromeでOneNote ClipperのWebページにアクセスするか、Chromeウェブストアから行える。ブックマークレット版をインストール済みの場合は、削除後に拡張機能をインストールすればよい。

利用にはMicrosoftアカウントによるサインインや、OneNoteによるサードパーティのCookie受け入れ、すべてのWebサイトデータに対するアクセス権限などを許可する必要がある。

インストール時に求められるアクセス許可設定

なお、同社は、6月25日にサービスを終了するオンラインノートブック「Springpad」のユーザーに向けて、OneNote Clipperへのデータ移行ツール「Springpad to OneNote」の利用を推奨している。

データ移行ツール「Springpad to OneNote」