俳優の佐藤健らが5日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(8月1日・9月13日公開)の完成披露イベントに出席した。

映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』の完成披露イベントに出席した佐藤健

登壇した佐藤は「ついに完成しました」と笑顔を見せ、「続編を作れるという喜び、前作を超える作品を作れるのかというプレッシャー、良い作品にできるのだろうかという不安」をそれぞれ抱えながらの撮影だったことを明かした。制作費30億円、エキストラ延べ5,000人、30カ所以上のロケ地。約半年間にわたる撮影を佐藤は、「ハードでデンジャー」と表現し、「クランクアップまでみんな死なずに生き残れるのだろうか、最後まで撮りきれるのかという不安と戦っていた」と振り返った。

また、「監督とスタッフ、このメンバーで映画を作れたことを心から誇りに思います」と感慨深げで、「本当にやばいっすよ。大友さん(本作の監督)、ついにやっちゃったなという感じです。これはちょっと事件になればいいと思います」と興奮気味に本作をアピール。前作から自身が演じる主人公・緋村剣心の"進化"については、「僕は一緒です。ただひたすら剣心という人に向き合って、いっぱいいっぱいでした」としながらも、「1(前作)を見て、自分の足りないところや至らないところを痛感した。特にアクションは重点的に。今回は何を練習すべきかというのが明確に見えたので、1を踏まえた上で練習をしてより良いものをつくれるように努力しました」とアクションシーンの仕上がりにも自信をうかがわせた。

イベントの最後にマイクを託された佐藤は、「まだ映画を見ていない方にああだこうだ言ってハードルを上げるのはあまり好きではないんですが」と前置きした上で、「今日はあえて1つだけ言わせてください」と真剣な表情。ひと呼吸置き、観客に向けて「日本映画の歴史が変わる瞬間をぜひ劇場で体感してください」と思いの丈をぶつけると、会場からはどよめきと歓声が沸き起こった。

この日は佐藤のほか、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高、蒼井優、神木隆之介、江口洋介、藤原竜也の主要キャストと大友啓史監督が出席。大雨の中、会場には約1,200人のファンが集まり、出席者たちはサインや握手などのファンサービスを行っていた。

原作は、漫画家・和月伸宏氏が1994年から1999年まで漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載し、コミック累計発行部数5,800万部を突破した『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。佐藤が主演を務め、2012年夏に公開された実写映画第1弾の前作『るろうに剣心』は、興行収入30.1億円を超えるヒットを記録した。