Intersilは、アナログ/デジタル・ビデオ入力のほか、スケーラ/デインタレーサ機能、イメージ・エンハンス機能、オン・スクリーン・ディスプレイ(OSD)機能を1チップに集積したハードウェアベース・ソリューションとして、次世代LCDビデオ・プロセッサ「TW8836」を発表した。

同製品は、コンポジット・ビデオ・ソースとの同期や、ビデオのスケーリングとデインタレーシング機能を提供し、リアカメラからLCDパネルへと伝送されるビデオ画像を、クルマのシステム起動から0.5秒未満で、ディスプレイにグラフィック・オーバーレイ付きで表示することが可能。これにより、米国高速道路交通安全局(NHTSA)が標準装備を義務付けた後方確認モニタの要件を容易に満たすことが可能となる。

また、外付けメモリが不要なことから、レイテンシ・フリーの高速応答が可能で、クルマのバック時の安全性向上をはkることができるほか、メインLCDスケーラ・パスから独立した専用のBT.656出力パスを備えていることから、SoCの起動動作中に同製品がパネルを直接駆動しながらリアカメラで撮影されたビデオ画像を表示させることができるため、システム・アーキテクチャの柔軟性を向上させることも可能になるという。さらに、SoCが起動完了してからは、BT.656パス経由でソース・ビデオを受けているSoCは、後方映像にグラフィック(GUI)のオーバーレイした映像を同製品のOpenLDI(LVDS)またはデジタルRGB入力ポートに送り返して、その合成ビデオをLCDに表示させることもできるという。

なお、同製品はすでに出荷が開始されているとのことで、単価は7.15ドルとなっている。

Intersilの自動車向けLCDビデオ・プロセッサ「TW8836」