UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)は、このほど、奈良県下で活動する社会福祉法人協同福祉会と連携した、高齢者向け安心住宅「Co楽暮(こらぼ)」の入居者募集を開始した。

高齢者向け安心住宅「Co楽暮」室内風景

住みやすく暮らしやすい住宅

同住宅は、奈良県奈良市の富雄団地「あすならホーム富雄」など、奈良県下で介護事業を展開する社会福祉法人協同福祉会と連携し、第一線で介護を行っているプロフェッショナルの視点を取り入れることで、高齢者が暮らしやすい設計を施したリノベーション住宅。

「Co楽暮」トイレ(左)、バスルーム(右)の例

住宅内の設備としては、特にトイレを中心とした水回りの使い勝手に配慮した改修を施工。トイレは、車いすでの利用や介護を想定した広いスペースを確保するとともに、一部住戸では扉を3枚の連動扉とし、どちら側からでも開く設計とした。

浴室は、またぎを低くするとともに、浅くて大きい浴槽を採用。床には滑りにくいシートを用い、ドアは出入りしやすい折れ戸とした。また、一部住戸にはヒートショックを予防する浴室暖房を設置した。

「Co楽暮」洗面所(左)、キッチン(右)の例

洗面所は、玄関から部屋への動線上に洗面台を設置。外出から帰ってすぐに手洗いや口のケアが行える。1階住戸のキッチンはキッチンシンク下にスペースを設け、車いすを利用したままでも使用できる構造。コンロは手入れが簡単で火を使わない、200VのIHコンロを採用した。洗濯機置き場も家事動線を考慮し、使い勝手のいい場所に設けた。

高齢者向け安心住宅のため、申込者又は同居する親族に、満60歳以上の人又は障がい者(1~4級)を含む世帯であることが入居資格条件。その他、同機構が定める収入要件等を満たす必要がある。

「Co楽暮」外観イメージ

場所は奈良県奈良市鳥見町三丁目・四丁目 富雄団地。間取りは2DK、3K、3DK。申し込みはUR奈良営業センター等の募集窓口における先着順受付。インターネットでの受付は行わない。