米Googleは3日(現地時間)、TLS(Transport Layer Security)を用いたメールの送受信の暗号化を普及させるために、同社の透明性レポートに「送信中のメールの暗号化」を追加した。

Googleは同社のメールサービスGmailでメール送受信の通信をTLSで暗号化しているが、Gmailを使用していても、メールを受け取る側またはGmailにメールを送る側のメールプロバイダが通信を暗号化していなければ、メールの内容を第三者に盗み見られる可能性がある。

透明性レポートによると、Gmailから他のプロバイダに送られたメールが暗号化されたまま届いている割合は65%、他のプロバイダからのメールが暗号化されたままGmailに届く割合は50%(6月3日時点)。GoogleデリバリーチームのテックリードであるBrandon Long氏は公式ブログで、「Gmailと他のプロバイダ間で送られているメールの40-50%が暗号化されていない。ただし、多くのプロバイダが暗号化をサポートし、対応を表明しているプロバイダも多い。それは朗報である」と述べている。

安全とは言いがたいのが現状だが、メールの通信の暗号化は着実に向上している。