米Appleは6月2日(現地時間)、WWDC 2014(米サンフランシスコ、6月2日-6日)の基調講演で、Mac用に開発中のPhotos(写真)アプリのプレビューを公開した。2015年前半のリリースを予定している。

同社は今秋に予定しているiOS 8のリリースと共に、写真やビデオをiCloudで保存・管理する「iCloudフォトライブラリ」の提供を開始する。iOS 8のPhotos(写真)アプリはiCloudフォトライブラリに対応し、例えば写真アプリのスマート編集ツールで加えた調整やエフェクトが、iCloudフォトライブラリを通じて自動的に同ライブラリに接続する全てのデバイスに反映される。Macでは現在、iPhotoとApertureがフォトストリームに対応しているが、Macにも写真に関してiCloudとの連携を深める新たなソリューションを提供する。

基調講演でプレビューが披露されたMac用のPhotosアプリは、iOSのPhotosアプリと同じように、年別、コレクションやモーメントでたくさんの写真をすばやく閲覧でき、スライダーを動かすだけでバランスよく写真を調整・加工できるスマート編集ツールを備える。iPhotoのように、Mac内に保存してある写真の管理・編集にも使えるかは不明だ。

WWDC 2014の基調講演でプレビューされたMac版Photos。

スマート編集ツール、「Light」のスライダーを左右に動かすと、バランス良い結果が得られるように、露出、ハイライト、シャドウ、明るさなどが自動的に調整される。