電通は、日本の文化や強みを生かした商品やサービスを海外展開する「クールジャパン」関連事業において、顧客企業のマーケティング活動支援を目的に、4月に18カ国・地域(※)で「ジャパンブランド調査2014」を実施した。

「日本が好き」最もスコアが高い国はベトナム

まず、「日本のことを好きかどうか」を質問したところ、最もスコアが高かったのはベトナムだった。次いでマレーシア、タイと続き、上位はASEAN諸国が占めた。日本のことが「とても好き」と回答した好意度の高い人は、全体に比して、現代のサブカルチャーやコンテンツ(ファッション、キャラクター、映画など)への興味・関心が高いことが分かった。

日本への好意度ランキング

日本の物事の中で「興味・関心がある」ものを聞いたところ、全体的にスコアが高かったものは「日本食」「日本への旅行」「日本のファッション」だった。「日本のファッション」や「日本のデザイン」などは、特にASEAN諸国で興味・関心が高い。

日本の物事で優れているものは家電やアニメ、ロボット工学

日本の物事の中で「優れている」と思うものを聞いたところ、「日本のAV家電」「日本のアニメ・漫画」「日本のロボット工学」がトップ3を占めた。技術系の項目が上位を占める中、7位には「日本食」、10位には「日本のゲーム」がランクインしている。

「優れている」と思う日本の物事ランキング トップ10

しかし、「優れている」と思う日本の物事は地域で異なることも明らかとなった。ASEAN諸国では日本の技術、東アジアでは日本の食・アニメ・漫画・温泉旅行、欧米各国では「日本庭園」が評価されているようだ。

「Made in JAPAN」のイメージは「ハイテク」「高性能」

「Made in JAPAN」のイメージについて聞くと、「ハイテク」と「高性能」「信頼できる」が上位となった。過去3年間の調査では、「環境に配慮している」「壊れにくい、長持ちする」「人に喜ばれる」「幸せな気持ちになる」などのスコアが上がり続けており、「Made in JAPAN」はサステナブルで愛されるブランドへと変化しているものと推測される。

「Made in JAPAN」のイメージ

※調査対象の8カ国・地域は、中国、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、アメリカ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア