Maxim Integratedは、日産自動車の北米向けSUV「Pathfinder」ハイブリッドに車載用バッテリーセル監視ICが採用されたと発表した。

同車のリチウムイオン電池システムは、日立オートモティブシステムズが提供しており、開発はグループ会社である日立ビークルエナジーが担当している。

同ICは、日立ビークルエナジー向けに提供されるもので、多彩な自己診断を実現する回路を有しているほか、堅牢なデイジーチェーン型データ通信、高耐圧プロセスなどを採用することで、バッテリーシステムの安全性を向上させつつドライビングレンジの拡張も可能にしたという。

なお、Maximの車載半導体はこれまで、インフォテインメントシステムやスマートキーレスエントリーシステム、LEDヘッドランプドライバーなどのパワーマネジメント製品が採用実績を有するが、同ICの採用により、次世代EV/HEVパワートレイン系の基幹部にも適用可能であることが示されたこととなった。