愛猫家の間では、「羊毛フェルト」による猫の作品づくりに注目が集まっているそう。羊毛フェルトとは、その名の通り、羊の毛で作られており、ふわふわの綿のように丸まっているものが多い。ぬくもりが感じられる羊毛フェルト作品は、猫雑貨との相性もバツグン。中でも注目したいのが、羊毛フェルト作家・tomoさんの作品だ。どれも愛らしい表情で、毛並みの細部まで再現されたクオリティーの高さに驚かされる。今回は編集部で厳選した作品を紹介しよう。

アメリカンショートヘアー

まるで何かを見つけたように立ちあがる猫。このポーズはtomoさんの愛猫・ナツメちゃんが抱っこをおねだりするときのポーズだとか。アメリカンショートヘアーの特徴でもある、模様の一部が渦巻き状になった「クラシックタビー」まで見事に表現されている。

棚などに立てかけて飾っても◎

オリジナルの三毛猫

今にも「遊んで~」と言わんばかりの表情の三毛猫。ピンクの肉球にも、思わずプニプニしたくなってしまう。背中の模様はオリジナルで、おなかを見せたポーズ以外にも、香箱座りや伏せなど、様々なポーズの猫を作ることができるそう。

猫のサイズは9cm、かご付き(市販品)

ウッドボックスの猫

箱からちょこんと顔を出す、つぶらな瞳の猫がかわいすぎる! 背中にもしっかりトラ柄が再現されているところも見逃せない。

箱の高さは最大8cm

テディ白猫

tomoさんの作品、羊毛フェルトの白猫テディ

口元やアイラインの色によっても表情が変わるそう

お座りポーズの白猫は、頭と手を動かすことが可能。植毛はせず、刺し固めることによって作られている。「にっこり、ほっこりしていただけるような優しい雰囲気を目指しています」(tomoさん)

スコティッシュフォールド

スコ特有の折れ耳はもちろん、しま模様と毛並みを茶の濃淡によって忠実に再現した作品。ぬくもりまで伝わってくるようで、羊毛フェルトの素材の良さが最大限に生かされている。キュートな表情を眺めたいけれど、リアルな毛並みも見ていたい……。そんな悩ましい作品だ。

猫のサイズは15cm、かご付き(市販品)

羊毛フェルトの作品を作るきっかけ

tomoさんはママ友との会話で羊毛フェルトを知り、インターネットでかわいい作品の数々を見るうちに、自分も作ってみたいと思ったそう。「作りたいものを観察し、完成品をイメージしながら作ります。猫モチーフの作品ばかりを作っているのは、猫が好きだから」と語るtomoさんは、2匹の猫と暮らす愛猫家。5月には猫が大好きな作家たちの展示会「にゃっ展 2014」にも出展している。

tomoさんはほかにも、ストラップやオーダーメイドのミニチュア猫など、たくさんの作品を発表している。どの作品からも、ひと刺しごとに愛情が込められている様子が伝わってくるようだ。

作品作りのポイントについてうかがったところ、「しっかりと刺し固めて作るのがコツ。時間がかかる地道な作業なので根気が必要です」とtomoさん。不定期で作品の販売をしているそうで、詳細はホームページで公開されるとのこと。

tomoさんのホームページ「po*pisolino」はこちらから。