公開初日を迎えた『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』第2章の初日舞台あいさつが31日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で開催され、キャストの真野恵里菜、福士誠治に加え、湯浅弘章監督、押井守総監督が登壇した。

左から湯浅弘章監督、福士誠治、シャオユウコスプレの真野恵里菜、押井守総監督

第2章のエピソード3「鉄拳アキラ」では、真野演じる泉野明が凄腕ゲーマーの一面を見せることから、真野は劇中に登場する人気格闘ゲーム『鉄拳』のシャオユウのコスプレ姿で登場。はにかみながらも真野は「2章ではアクションをたくさんやらせていただきました。できるだけアクションは自分でやりたいと思って練習を重ねていました。ワイヤーアクションは別の方にやっていただく予定だったんですが、当日急遽自分でやることになったんです。全身筋肉痛になりましたが、すごく楽しかったです!」と撮影を振り返る。また、ゲーマーのライバルの"強いおじさん"として登場する竹中直人については「竹中さんの存在感でこちらの演技を引き出してもらいました。でも、撮影中に変顔で笑わせてきたりするんです」と、竹中の茶目っ気のある一面を紹介していた。

本シリーズの舞台あいさつに初参加となる福士は「佑馬は脚本によって、いいやつからすごく悪い奴まで幅が広くて、振り回されてます」と苦笑。「最初、佑馬役に決まった時は二枚目の役かと思いましたが、そういう面はなかった」と会場を笑わせていた。各話監督の中では女の子をかわいく撮る担当だという湯浅監督は、「真野さんの演技を自然に撮ればかわいくなります」と真野を絶賛。押井総監督は「特車二課が爆発で吹っ飛んで隊員たちが黒焦げになるようなシーンがあるんですが、こういうシーンはアニメより実写でやったほうが面白い。この作品では、人が死ぬ以外のことはなんでもやっています。特車二課の建物が吹き飛んでも、次は元に戻っているような作品です。今後さらにエスカレートしていきますよ」と飄々と語り、ニヤリと笑っていた。

『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で制作しており、今回公開された第2章はエピソード2「98式再起動せよ」とエピソード3「鉄拳アキラ」の2話から構成されている。