シマンテックは5月29日、エンタープライズ・モビリティ管理ソリューションを強化し、生産性の向上とデバイスやアプリケーション上の情報保護に必要な関連技術を一つにまとめた新ソリューションを開発したと発表した。

モバイル領域における主要なアップデートは、次のとおり。

ノートン モバイルセキュリティとの統合

App Centerおよびノートン モバイルセキュリティの統合により、優れた機能を提供する。このツールの組み合わせにより、デバイスに準拠したウイルス除去を実行。モバイルマルウェア、プライバシーリスク、フリーウェアおよび不正サイトからAndroidユーザーを保護するインタフェースを提供する。

シマンテック シールドプログラム

シマンテックのアプリケーション・ラッピング技術によって、サードパーティ製のアプリや企業アプリケーションのエコシステムを安全かつ簡易に管理できるようサポートする。企業のエンドユーザーに対して、独立したセキュアな環境が提供できるという。

ノートンモバイルインサイト

24時間ごとに1万件の新規アプリを処理する独自のインテリジェンス・ツールによって、200以上のアプリ・ストアで動的解析を行う。これにより、潜在的なセキュリティリスクとプライバシーリスクおよび潜在的な侵入動作を検知する。

メールゲートウェイ

App Center 4.4の機能としてリリースされた「メール ゲートウェイ」により、モバイルデバイスとEAS(Exchange ActiveSync)メールサーバ間にセキュアなバッファを提供する。

既存のEASメールインフラから独立性を維持することにより、「メール ゲートウェイ」は企業のメールシステム上における不正アクセスやマルウェア、悪意ある攻撃を軽減させる。

セキュア アプリ プロキシ

App Center 4.4において、セキュア アプリ プロキシは、企業ネットワークリソースに各アプリケーションが安全に、きめ細かくアクセスできるよう開発されている。

これにより、顧客企業内の管理者はデバイスレベルでVPNやMDM制御の必要とすることなく、企業のファイアウォール内にあるデータにアクセスを拡張することができる。

パートナーAPI

App Center 4.4の新しいパートナーAPIによってシステムインテグレータや通信事業者、サービスプロバイダなどの外部パートナーが、App Centerモビリティ機能をパートナー企業自身の既存ITインフラまたはサードパーティのアプリケーションに統合できるようになる。

エンドユーザーに対するセキュアなログインを簡素化

「Symantec Validation and ID Protection Service(VIP)」のプッシュ認証技術により、VPN接続でログインする際、PIN(暗証番号)入力が不要となる。ユーザーが「許可」をクリックすれば、VPNクライアントが自動的にログインする。