米Googleは5月28日(米国時間)、従業員の構成に関するデータを公開した。全従業員、技術系従業員、非技術系従業員、管理者ごとに、性別と人種が明らかにされた。

全従業員の性別比は、男性の割合が70%、女性の割合が30%となっている。人種の比率は、白人が61%、アジア人が30%、ヒスパニック系が3%、黒人が2%となっている。

技術系従業員で見ると、男性が83%、白人が60%、アジア人が34%、ヒスパニック系が2%、黒人が1%となっている。

Googleの従業員構成

同社の人事担当のシニアバイスプレジデントを務めるLaszlo Bock氏は、ブログにおいて、「われわれはGoogleの従業員の多様性について公開することに気が進まなかった。しかし、われわれは間違っており、多様性について明らかにすべき時がきたとわかっている。Googleの多様性は理想からは遠く、オープンに議論するための準備がなければ、この課題に挑戦することは難しい」と述べている。

ブログでは、IT企業が女性やマイノリティの採用が難しい理由として、米国ではコンピュータサイエンスの学位を取得する女性が18%程度であること、米国の大学の卒業生において黒人とヒスパニック系の割合が10%以下であることなどが挙げられている。