U-NEXTは30日、高速データ通信と音声通話、本体代金などを合わせて月額2,110円(税抜)から利用できる格安なスマートフォンを提供開始することを発表した。あわせて、音声通話機能付きMVNOサービス「U-mobile」を7月中に提供する予定で、同サービスの予約受付を7月1日より開始する。

U-NEXTではこれまで、NTTドコモのXi(クロッシィ)回線に対応したモバイルデータ通信サービス「U-mobile*d」を提供してきたが、今回新たに音声通話に対応したモバイルデータ通信サービス「U-mobile」を提供する。同サービスでは、下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの高速通信が利用できるだけでなく、090/080/070番号で音声通話を利用することが可能。

また、同社ではU-mobileの提供に伴い、SIMロックフリースマートフォンの取り扱いも開始する。同サービスで提供されるスマートフォンは、「Ascend G6」(ファーウェイ製)、「freetel priori」(プラスワン・マーケティング製)の2機種。

U-mobileで提供されるSIMロックフリースマートフォン「Ascend G6」(ファーウェイ製)

Ascend G6は、LTEに対応した4.5インチサイズのAndroidスマートフォン。ファーウェイ・ジャパンが日本市場向けに初めて販売するSIMロックフリースマートフォンとのことで、U-NEXTが国内販売を取り扱うことが30日に発表された。960×540ドットの4.5インチディスプレイのほか、1.2GHzのクアッドコアCPUを搭載し、OSはAndroid 4.3を採用。メインカメラは800万画素、インカメラは500万画素。寸法・重量は、131.2×65.3×7.85mm・115g。

格安なSIMロックフリースマートフォン「freetel priori」も提供される

また、freetel prioriは、プラスワン・マーケティングが提供する格安SIMロックフリースマートフォン「freetel」シリーズの最新機種のひとつ。480×320ドットの3.5インチディスプレイ、1GHzのCPUを搭載し、OSはAndroid 4.1.2を採用。メインカメラは200万画素、インカメラは30万画素。LTEには非対応だが、3G/GSMに対応し、U-mobileではNTTドコモのFOMA回線を利用することができる。

料金プランは、端末とSIMカードをセットにしたものと、SIMカード単体のプランを用意。端末代金は2年間の割賦支払いとなる。また、U-mobileのプランは、2段階定額制の「ダブルフィックスプラン」と定額制の「スタンダードプラン」が用意される。ダブルフィックスプランでは、月間の通信量が1GB以下までは最低金額で利用でき、1GB超であれば上限額になる。スタンダードプランは月間の通信量に関係なく定額で利用可能。なお、両プランとも月間の通信量が3GBを超えると通信速度が制限される。

まず、Ascend G6とダブルフィックスプランの場合、端末代金を含む月額料金は2,901円(税抜、月間1GB以下)から。Ascend G6とスタンダードプランの場合、端末代金を含む月額料金は3,221円(税抜)となる。また、freetel prioriとダブルフィックスプランでは、端末代金を含む月額料金は2,110円(税抜、月間1GB以下)から。freetel prioriとスタンダードプランの場合、端末代金を含む月額料金は2,430円(税抜)となっている。

SIMカード単体のプランでは、ダブルフィックスプランが月間の通信量が1GB以下で月額1,660円(税抜)、1GB超で月額2,960円(税抜)。また、スタンダードプランは月額1,980円(税抜)となる。

上記はいずれも、音声通話基本料980円(税抜)を含んだ金額となっており、音声通話を利用すると通話料として20円/30秒(税抜)がかかる。加えて、初回には登録事務手数料3,000円(税抜)が必要となる。

また、従来通りデータ通信専用のU-mobile*dも提供され、ダブルフィックスプランは月間の通信量が1GB以下で月額680円(税抜)、1GB超で月額1,980円(税抜)。スタンダードプランは月額1,680円(税抜)。

このほか、U-mobileに加入したユーザーには、U-NEXTが運営する映像配信サービス「 U-NEXT」で利用できるポイントが毎月600ポイント付与される。同ポイントは、U-NEXTの映画やテレビ作品を購入する際に使用できるほか、スマートフォン向け定額音楽配信サービス「スマホでUSEN」の月額料金(税抜490円)や、電子書籍ストア「BookPlace for U-NEXT」での書籍購入に使うことが可能。