総務省は30日、2014年4月の全国消費者物価指数(CPI、2010年=100)を発表した。それによると、値動きの激しい生鮮食品を除く総合指数(コア指数)は前年同月比3.2%上昇の103.0となり、11カ月連続で上昇した。

伸び率は1991年2月(同3.3%上昇)以来、23年2カ月ぶりの伸び。消費増税の影響などにより、3月と比べて大幅に上昇した。前月比は2.2%の上昇だった。

総合指数は103.1で、前年同月比では3.4%上昇、前月比では2.1%上昇。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は100.6で、前年同月比では2.3%上昇、前月比では2.0%上昇した。

生鮮食品を除く総合指数の動き(出典:総務省統計局Webサイト)

各項目の総合指数に対する寄与度を見た場合、主なものでは、ガソリン・灯油などの上昇幅が拡大し、エネルギーにより総合の上昇幅が0.16ポイント拡大したほか、生鮮食品を除く食料により総合の上昇幅が0.62ポイント拡大した。

同省は併せて、2014年5月(中旬速報値)の東京都区部の消費者物価指数を発表。それによると、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比2.8%上昇の102.0となり、13カ月連続で上昇した。前月比でも0.3%上昇した。

総合指数は102.1で、前年同月比では3.1%上昇、前月比では0.3%上昇。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は99.8で、前年同月比では1.9%上昇、前月比では横ばいとなった。