NECは5月29日、東北大学サイバーサイエンスセンター、大阪大学サイバーメディアセンターから、新型ベクトルスーパーコンピュータ「SX-ACE」をそれぞれ受注し、国立環境研究所に「SX-9」システムの後継機種として「SX-ACE」を導入すると発表した。

「SX-ACE」は、マルチコア型ベクトルCPUを搭載し、64ギガフロップスのコア性能および64ギガバイト/秒のコアメモリ帯域を実現したベクトル型スーパーコンピュータ。

NECの新型ベクトルスーパーコンピュータ「SX-ACE(最大8ラック)」

単一ラック当たりの性能は前機種に比べ10倍のラック演算性能16テラフロップス(以下、TFLOPS)、メモリ帯域16テラバイト/秒で、科学技術計算や大規模データの高速処理にすぐれており、気象予報、地球環境変動解析、流体解析、ナノテクノロジーや新規素材開発などのシミュレーションにおいて高いアプリケーション性能を発揮する。

NEC独自のLSIテクノロジー、高密度設計、高効率冷却技術などにより、従来機種と比べて、消費電力を10分の1、設置面積を5分の1に低減している。

稼働予定は、東北大学サイバーサイエンスセンターが2014年10月、大阪大学サイバーメディアセンターが2014年12月、国立環境研究所が2015年6月となっている。